東近江市八選
[2016年2月24日]
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300年以上の歴史があり「近江八日市の大凧揚げ習俗」として、国の選択無形民俗文化財になっています。
特徴は凧の巨大さや、風の抵抗を考えた「切り抜き工法」、凧の運搬・収納ができる「長巻き工法」、図柄に意味をもたせる「判じもん」です。
5月に100畳敷き、成人式に20畳敷きの大凧が揚げられるなど、受け継がれてきた作り方や揚げ方が守り続けられています。
百済寺の山門の下にある引接寺(上山町)には、周辺から集められた数多くの五輪塔や石仏などでつくられる「来迎浄土」があります。
毎年8月22日には、腰に大きな土鈴をつけた子どもや信者が、石仏1体1体に灯りをつける「万燈供養」が開催されます。
その幻想的な光景は、夏の風物詩として有名で、多くの人が訪れます。
木地師とは、ろくろを使い椀や盆、こけしなどを作る職人。その発祥の地が蛭谷町と君ヶ畑町です。
愛知川上流にあるこの地は小椋谷と呼ばれ、その昔、通行の自由や諸役の免除により木地師を守り、職業の繁栄に尽くしてきました。
全国から木地師たちが訪れる「木地師のふるさと」であり、今もなお技術や伝統が守り続けられています。
滋賀県唯一の伝統的な土人形で、約270年の歴史があります。
明治期には数軒の家で製作されていましたが、いまでは細居源悟さん(五個荘小幡町)ただ一人が、伝統を受け継ぎ製作を続けています。
色鮮やかな原色を使い、約500種類にもおよぶ土人形は、この地の風土が培った貴重な伝統郷土人形です。
カエデ科の落葉性広葉高木でハナカエデとも呼びます。
北花沢町・南花沢町のハナノキは自生する巨木で、大正10年に国の天然記念物に指定されました。
これらは約1,300年前に聖徳太子が百済寺を建立した帰り、昼食で使った箸をこの地にさし、それが成長したという伝説があります。
南花沢町のものは日本最大で「新・日本名木100選」に選ばれています。
約150年前、八日市の西沢寅吉(初代:桜川大龍)が念仏踊りや歌念仏をとり入れて創案しました。その後、八日市を中心に近江だけでなく美濃や伊勢にも評判が伝わり、各地で踊られるようになりました。
西沢寅吉を輩出した八日市は江州音頭発祥の地であり、現在は夏の風物詩として全国で親しまれています。
伊庭町にある繖山山腹の繖峰三神社からふもとまでの急斜面で、3基の神輿を豪快に引きずり下ろす奇祭です。
歴史あるこの祭りは県の選択無形民俗文化財で、毎年5月に開催されます。
全長約500メートルの斜面は岩が露出する険しい道や絶壁で、重さ約400キロもある神輿を若衆が果敢に下ろす迫力は、見物に訪れた人を圧倒します。
木村古墳群は、5世紀ごろに5基以上の古墳がまとまって築かれたもので、県内でも最大級の古墳群です。
県の指定史跡であるこの古墳群は、この地方を治めた豪族の墓と考えられています。
現在は、川合町に残されている天乞山古墳と久保田山古墳が、悠久の丘あかね古墳公園として整備され、当時の歴史を伝えています。