食品ロスとは
日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物、いわゆる「食品ロス」が年間約472万トン(2022年度)あると推計されています(うち家庭系約236万トン、事業系約236万トン)。
これを日本人一人当たりに換算すると、毎日88円分の食べ物を捨てていることになります。
私たちは、多くの食べ物を輸入していますが、同時に大量に廃棄しているのです。
食品ロスを減らすために、一人一人ができることから始めましょう。
食品ロスの約半分は家庭から
食品ロスのうち約半分は、家庭から発生したものです。
食品ロスが家庭から発生する主な要因は、次の3つです。
- 直接破棄・・・賞味期限切れや家庭菜園での作りすぎなどで利用しないまま捨てられる食品
- 食べ残し・・・食べ残しにより捨てられる食品
- 過剰除去・・・野菜の皮を厚く剥きすぎたり、取り除きすぎたりして捨てられる食品
家庭からの食品ロスを減らすためにできること
必要に応じて買い物をしよう
- 買い物の前に冷蔵庫のチェック。メモ書きやスマホなどで撮影した画像が有効です。
- 安いからといって買いすぎていませんか。特に野菜や生ものなど傷みやすい食材の買いすぎには気を付けましょう。
- 今日使うものでも、お店の棚の奥の方から取って買っていませんか。賞味期限の近いものが売れ残ると結局食品ロスになります。
- 残っているものを活用することを考えましょう。「いつか食べる」は、食品ロス予備軍です。
食べきるための工夫をしよう
- 冷蔵庫や食品庫内を分かりやすく整理しましょう。使いかけや、早く食べた方がよいものは目立つ場所に置きましょう。
- 冷凍できる食品を知り、冷凍保存を活用しましょう。
- 野菜や果物は厚剥きをしないようにしましょう。栄養が減ってごみは増えます。
- 皮や根元も食べられる野菜はたくさんあります。調理の工夫や見直しをしましょう。
自家製野菜の作りすぎにも注意
- 食べきれる分だけ作りましょう。
- 余ったときは、ご近所に配るなどして無駄を減らしましょう。
参考になる書籍やインターネットを活用しよう
自分の家からどんな食品ロスが出ているかを見直し、それを繰り返さないことが重要です。
自分に合った方法を探してみてください。
【検索ワード例】
食材 保存 テクニック ・ 冷蔵庫 整理 ・ 食品ロス 削減 ・ 消費期限 賞味期限 ・ 節約レシピ ・
冷凍保存 食品
消費期限と賞味期限の違いを正しく理解しよう
消費期限と賞味期限
消費期限 (過ぎたら食べない方がよい期限) |
賞味期限 (おいしく食べることができる期限) |
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、「安全に食べられる期限」のこと。
お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなどに表示されています。 |
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
スナック菓子、カップめん、チーズ、缶詰、ペットボトル飲料などに表示されています。 |
【注意】
ただし、どちらも袋や容器を開けないで、書かれたとおりに保存していた場合の安全やおいしさを約束したものです。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。 |
外食での食品ロスを減らすためにできること
飲食店で食事をするときは
- 自分自身の食事の適正量を正しく判断して、食べきれる量を注文しましょう。
- 小盛りや小分けメニューを上手に活用しましょう。お店選びの際には、こうしたメニューのあるお店を積極的に選びましょう。
- 食べ放題のお店では、無理に取りすぎて食べ残すことはやめましょう。
- 写真を撮る目的だけで注文したり、盛り付けたりするのはやめましょう。
- 予約をしたお店に行けなくなった場合は、早めにキャンセルの連絡をしましょう。
宴会やパーティでは
- 幹事や主催者は、参加者の嗜好や年齢層などを考えながら食べきれる量を考えてお店やメニューを選択しましょう。
- お店を予約する際は、こうした参加者の情報を事前にお店側に伝えましょう。
- みんながしっかり食事を楽しめるよう、料理を味わって食べる時間を作りましょう。
- 最初と最後に食べ残しがないよう、幹事が呼びかけましょう。
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