ふんどし姿の若者が良縁求め「まゆ玉」を奪い合う 西市辺の「薬師堂裸まつり」
[2020年1月17日]
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1月12日(日)夜、ふんどし姿の若者が高さ3メートルの梁につるされた「まゆ玉」を奪い合う西市辺の薬師堂裸まつりが法徳寺薬師堂(市辺町1909)で行われ、堂内は熱気に包まれました。
これは西市辺の若宮神社と薬師堂で行われる正月の宮座行事の一つで、まゆ玉を取った者は、その年の良縁に恵まれると伝えられています。鎌倉時代から伝わるとされるこの伝統行事は、滋賀県選択無形民俗文化財、東近江市指定無形民俗文化財になっています。
19時ごろから、羽織はかま姿の「若連中」と呼ばれる35歳までの若者28人が本尊にさい銭を投げ入れて入堂し、独特の節回しの「謡い(うたい)」を声にしながら儀式が行われました。この後、若連中は大太鼓の合図で一斉に着物を脱ぎ捨てふんどし姿になると、「チョウチャイ、チョウチャイ(頂礼、頂礼)」の掛け声とともに、エゴノキの枝に餅を付けた「まゆ玉」を奪い合いました。仲間の肩に乗り梁によじ登ろうとしたり、それを床に引きずり落としたりといった激しい攻防が繰り広げられました。