令和6年9月市議会定例会市長開会挨拶【令和6年8月28日】
令和6年9月市議会定例会開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
本日、令和6年9月東近江市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多用の中、御出席を賜り、誠にありがとうございます。
議員の皆様には、東近江市の発展と市民の福祉増進のため、日々、御活躍をいただいておりますことにまずもって厚くお礼を申し上げます。
さて8月に入り、8日に日向灘を震源とする最大震度6弱の地震、翌9日には神奈川県西部を震源とする最大震度5弱の地震が発生しました。また、8月19日には茨城県北部を震源とする最大震度5弱の地震が発生するなど全国で地震が頻発しております。特に、8月8日に発生した日向灘を震源とする地震では、初めて南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたため、本市でも地域防災計画に基づき警戒態勢をとったところであります。今回、この情報は一週間後の8月15日に解除されましたが、市といたしましては引き続き有事に備えてまいたいと考えております。市民の皆さんも各御家庭で災害への備えについて今一度考えていただきたい、備えを十分にしていただきたいと思います。
それでは、6月定例会以降の主な事業について振り返ってみたいと思います。
7月15日、木地師文化フォーラムを木地師やまの子の家で開催いたしました。本市の小椋谷は、木地師文化の発祥の地であり現在も全国の木地師やゆかりのある皆さんから、心のよりどころ「木地師のふるさと」として同地を訪問していただいております。今年も130名を超える方に参加していただき盛大に開催することができました。
7月19日、滋賀県知事に対し、令和7年度の滋賀県予算編成に対する政策提案を行いました。
今回の提案では、最重点項目として3点「文化財の更なる価値付けについて」、「一級河川愛知川の清流を取り戻す流域政策について」、さらに「産業用地開発事業に係る県有地の有効活用について(旧リゲインハウス整備事業用地)」この3点を知事に直接、私のほうから提案をしたところでございます。
概略を申し上げますと、文化財につきましては、市内に多数存在する文化財の国宝指定に向けた更なる磨き上げと積極的な活用や情報発信など文化財を確実に次世代へ継承できる体制構築などについて、県としてしっかりと支援されるようにという内容でございます。一級河川愛知川の清流を取り戻す流域政策につきましては、愛知川の広域的機能を再生し、本来の清流を取り戻すため、部局を越えた流域政策の積極的な実施などについて、県が主体的に取り組まれるように、さらに、産業用地開発事業に係る県有地の有効活用につきましては、蒲生地域の旧リゲインハウス整備事業用地を有効活用し、新たな工業団地の造成による企業誘致や新産業の創出などの産業振興政策を強力に推進することなどについてしっかり要望してまいりました。
このほか、広域幹線道路等の整備、日本語指導等への支援の充実、国民スポーツ大会開催に向けた積極的支援、林業振興、福祉政策や保育、教育施策、実効性のある公共交通網の構築等々、全23項目について政策提案を行ったところでございます。
7月25日から28日までの4日間、姉妹都市であります韓国場岩面から友好親善使節団の皆さんが本市を訪問されました。場岩面とは石塔寺の三重石塔と長蝦里の三層石塔が取り持つ縁で交流をはじめ今年で32年目を迎えます。友好親善使節団の皆さんは、マーガレットステーションの視察や聖徳まつりへの参加等を通じ、本市の魅力に触れていただけたものと感じております。
受入れに際し御協力をいただきました国際交流協会をはじめ関係者の皆様に、改めてお礼を申し上げます。
7月27日、28日の両日、本市の夏の風物詩であります聖徳まつりが八日市駅周辺で開催されました。メインイベントの江州音頭総踊りには、東近江江州音頭普及愛好会をはじめ市内の企業やまちづくり団体、自治会など約20団体、総勢600人の踊り手の参加があり、延命山から打ち上げられたフィナーレの花火まで大いに盛り上がりました。このように人々が集いにぎわうことは、まちの元気の象徴であり、引き続き中心市街地の活性化に力を入れていきたいと思ったところでございます。
開催に当たり御尽力をいただきました実行委員会をはじめ、関係者の皆様に感謝を申し上げる次第でございます。
7月29日から8月7日までの10日間にかけて、姉妹都市であります、米国ミシガン州マーケット市に友好親善使節団として私と西澤議長、公募の団員を含め計9名が訪問してまいりました。今年は姉妹都市交流開始45周年を迎える記念すべき年で、公式行事におきましては大歓迎を受けミシガン州知事から長年にわたり友好と文化理解を育んできた取組に対し表彰もいただきました。
これまで両市が相互の理解と信頼関係を深め友好の歴史を刻んでこれたのは、本市の先達はもとよりマーケット市の歴代の市長や議員の皆様をはじめとする多くの皆様、そして交流責任者として本市との交流の礎を築いていただいた今は亡きプライス・ヘンリー・デュアフェルト博士の御尽力の賜物であると考えております。今回の訪問では、これまでの交流について振り返るとともに、マーケット市長との間で今後とも東近江市との姉妹都市交流を継続することを確約することができ、たいへん意義のある訪問になったものと感じております。また、マーケット市との交流は使節団の派遣だけではなく、北ミシガン大学との奨学生の相互派遣を継続していくことを北ミシガン大学学長との間で確約することもできました。このように大変成果のあった交流であると、手前味噌ながら皆様に報告させていただきたいと思います。
8月7日には、東近江市民大学が開講いたしました。市民大学は、市民一人一人が生涯にわたって自らの人間性を磨く自由な学びの場として開催しておりまして、今年で20年を迎えることとなりました。真山学長をはじめ関係者の皆さんの御尽力に御礼を申し上げます。
同じく8月7日、全国高等学校野球選手権大会が開幕し、滋賀県を代表して出場した滋賀学園高校が甲子園で3勝をあげ、ベスト8に入るすばらしい成績を残してくれました。私もテレビから応援を送っておりましたが、決勝戦には行くつもりをしておりました。選手の活躍はもとより、アルプススタンドの力のこもった応援にも感動したところでございます。
8月23日に、会員制大型量販店のコストコ東近江倉庫店がオープンしました。それに先立つ22日には本市とコストコホールセールジャパン株式会社日本支社長ケン テリオとの間で「災害時における物資調達に関する協定」を締結し、大規模な災害の発生に際し、コストコが取り扱う食料品や日用品、医療用品などなど、物資を円滑に調達できることとなり市民の皆さんの安全安心につながるものと考えております。
オープンには3日前から並ぶ方もおられ、週末も多くの方が来店されましたが、開店前から周到な準備をし、多くの警備員が配置され対応されたことで、若干の渋滞は発生したものの大きな混乱はなかったものと認識いたしております。改めてコストコの知名度や集客力の高さを実感したところでありまして、市といたしましてもコストコの持つ集客力の高さを、観光をはじめ市の活性化、市の発展につなげていく施策を実施していく必要があると考えております。
さて、本日、提案申し上げます議案は、決算案件10件、予算案件6件、条例案件2件、その他案件3件、人事案件1件の合計22件でございます。
どうか慎重に御審議をいただきまして、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たりましての挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。