江戸時代から続く小幡人形の作り手として活躍中 細居源悟さん
[2017年8月1日]
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小幡人形 細居 源悟(ほそい げんご)さん(五個荘小幡町)
江戸時代から続く小幡人形の作り手として活躍中
江戸時代から続く伝統工芸小幡人形。細居さんはその9代目として活躍されています。
初代が京都で人形作りについて学び、この地で小幡人形として技術を確立させました。当時、五個荘小幡町は中山道が通り、旅人で賑わい、土産品として人気を博しました。
特徴ははっきりした色使いです。また、型枠の種類は300から400ほどあり、300年前から使われているものもあります。
「一見何気ない人形に見えますが、デザインからは型ができた当時の庶民の生活や文化が見てとれておもしろいですよ。」と語る細居さん。
工房に所狭しと並ぶ小幡人形一体一体に素敵な物語が隠されています。
野球が日本に伝わったころの人形。当時は、まだ洋服文化がなかったため、和装で野球を楽しんでいたことがうかがい知れます。
「長男であり、この伝統文化を途絶えさせてはいけないと決意し後を継ぎました。最初は徹夜で作業し技術を習得しました。平成4年には年賀状の図柄となり、全国から注目を集めました。需要が少なくなりましたが、この文化を途絶えさすことなく次代につないでいきたいです。」と話す細居さん。
脈々と受け継がれてきた伝統の技を今日もふるいます。