全国唯一の手織真田紐を継承 西村幸さん、西村操さん
[2017年8月1日]
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手織真田紐 西村 幸(こう)さん(母)、西村 操(みさお)さん(娘)さん(上羽田町)
全国唯一の手織真田紐を継承
母から子へ技の伝承
※お話は操さんに伺いました。
真田紐とは、機で縦糸と横糸を平たく織った紐のことで、戦国武将の真田幸村が考案したとされています。社寺仏閣の装飾や桐箱の紐などとして使われています。
約100年前に操さんの祖父が京都で真田紐の技術を学び、ふるさとの東近江市で業を始められました。京都などには真田紐を作っているところはありますが、今でも手織りで作っているのは全国でもここだけです。「手織りならではの腰のある結びやすい質感が人気で、文化庁や老舗のお店から注文を受けています。」と話す操さん。過去には皇后美智子様の婚礼の桐箱にかける紐や正倉院の御物の一部として納めたこともあるそうです。
工房の様子 すべての工程を手で行います
色鮮やでさまざまな柄のある真田紐
「祖父が立上げ、両親が礎を築いた100年以上続く手織真田紐の伝統を途絶えさせてはいけないと思い継承することを決意しました。今は母が約60年かけて培った技を一生懸命習っています。しっかりと技術を習得し、時代に合う価値を生み出し後世につないでいきたいです。」と話す操さん。
手織真田紐の伝統のバトンはしっかりと渡されています。