木地師のふるさと蛭谷町で活躍する木地師 北野清治さん
[2017年8月1日]
ID:8030
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木地師 筒井ろくろ 北野 清治(きたの きよじ)さん(蛭谷町)
木地師のふるさと蛭谷町で活躍する木地師
使い手のことを考え、木を削る
轆轤(ろくろ)と呼ばれる工具で、とち・ぶな・けやきなどから盆や椀などの木地をつくる職人を木地師と言います。木地師は良材を求め全国を移住しながら活動していましたが、そのふるさとの地が本市の蛭谷町、君ヶ畑町で、1000年以上の歴史を誇ります。
北野さんは17年前、蛭谷町に一家4人で移住し、木地師となられました。前職は理容店を営まれていましたが、かねてから木が好きだったそうです。「移住し、何か生業を始めようと考えていたときに集落の人から勧められました。木地師発祥の地で轆轤をまわす重みを感じながら、やるならとことんやろうと決意し始めました。」と話す北野さん。今は、蛭谷町の入り口で工房を構え、蛭谷町唯一の木地師としてその歴史・伝統を受け継いでいます。
さまざまな種類の作品が工房に並びます
自己流で削り方や漆の塗り方を習得され日用で使える器やぐい飲みなどを作られています。
「完璧に作り上げるということは使い手の気持ちになり作り上げることだと思っています。感覚を研ぎ澄まし、一品一品に魂を込めて削っています。また、志しある作家が集える場をつくり、この地がものづくりの聖地として注目を集められるようにしていきたいです。」と話す北野さん。
木地師の伝統を次代につなぎます。