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グリーン・ファーム湯ノ口 湯ノ口絢也さん(栗見新田町)

[2018年11月5日]

ID:9440

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 グリーン・ファーム湯ノ口 湯ノ口絢也さん(栗見新田町)

 農業をつなぐ。父から子へ、未来へ。

3人の男性が農場でトラクターを背にガッツポーズしている写真

(左から、湯ノ口絢也さん、父、湯ノ口孝生さん、義兄、西川亮平さん)

≪つなぐ。― 父から子へ―≫

 農業高校、農業大学校を卒業し、栗見新田町で父、義兄とともに農業を営む湯ノ口絢也さん。

 「農業を営む父の背を見て育ちました。迷いなく私も農業の道へ進むことを決意しました。農業の魅力を多くの人に伝え、感動を与えたいです」琵琶湖のほとり、栗見新田町に広がるキャベツ畑で話してくれます。

 父、孝生さんは、米を中心とした農業に取り組んでいましたが、収益性の高い野菜生産の必要性を感じ、農業大学校では野菜の栽培を学びました。現在、米、麦、大豆に加え、キャベツや大根、黒枝豆、赤カブなども作付けしています。

 孝生さんは、「一緒に農業ができることは当たり前のようで当たり前でない。幸せなことです。息子の存在は頼もしく感じます」と話します。

 義兄の西川亮平さんを加えた三人を中心に、こだわりの農作物を多くの人に届けるため、毎日、心をこめて丁寧に作業をします。

キャベツやかぼちゃ、にんじん、大根などが並んでいる
カゴいっぱいに積まれた大きなキャベツ

≪つなぐ。― 未来へ―≫

 絢也さんが農作業に加え、力を入れていることが、「未来世代に農業をつなぐ活動」です。母校である農業大学校での講師や農業高校のインターンシップ生の受け入れ、地元小学校での特別授業などにより、農業の魅力を生徒・児童に伝えています。

黒板の前に立って授業をしている様子

能登川南小学校での授業の様子

 「農業に対するイメージはさまざまです。農業の楽しさや大変さも含めて、魅力を若者に伝えていきたいです。農業を身近に感じられる体験ができる取組にもチャレンジしたいです」と絢也さんは話します。

 また、東近江青年農業者クラブでは、同年代の若手農業従事者が集まり、経営課題に対する勉強会や農業の魅力を発信できるようマルシェの開催にも取り組みます。


4人の男性。かき氷などを売っている
 「今後は、天候不順にも対応できるような作付けをし、運営体制を整え、どんな状況でも安定して収穫できるようにしたいです。また、地域の人の雇用にもつなげ、地元の学生や若い人にも働いてもらえるようにして、仕事を通しても農業の魅力を感じてもらいたい」と今後の展望を話す絢也さん。父、孝生さんから受け継がれた農業。肥をやり、丁寧に育て、さらに太く実らせ、未来世代へつなぎます。

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