勝利と幸福を授ける神様 太郎坊・阿賀神社
[2018年12月28日]
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赤神山(標高350m)に建つ太郎坊宮は、地域では「太郎坊さん」と親しみを込めて呼ばれています。古くから天狗が神社を守っていると言われ、太郎坊宮という通称も天狗の名前から付けられたものです。
約1400年前に聖徳太子が祈りを捧げたと伝わる聖地で、現在ではパワースポットとして知られています。有名スポーツ選手や芸能人も参拝するなど、勝利と幸福を授ける神様として信仰されています。
山麓の登山口から神様がおられる本殿までは742段もの石段がありますが、中腹までは自動車で行くこともできます。
急な石段を登って一番上の本殿に着くと、万葉集にも詠まれた蒲生野を一望する感動に出会うことができます。
本殿前にそびえ立つ夫婦岩は、高さ数十メートルの巨岩です。学術的に湖東流紋岩と呼ばれる夫婦岩には、太郎坊宮の神様の力で押し開かれたという幅80cm、長さ12mほどの間道があります。
この夫婦岩の間を通るとき、良い心の持ち主はどんな願い事も叶い、悪い心の持ち主が通ると岩に挟まれると言い伝えられています。
太郎坊宮の神様は「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノオオカミ)」といいます。その名前には「私は勝った、まさに勝った。朝日が昇るように、鮮やかに、速やかに、勝利を得た」という意味があります。勝運だけでなく多くのご利益を授ける神様として全国に知られており、多くのスポーツ選手や企業経営者などが訪れています。
中腹の駐車場から参集殿、拝殿(写真)、夫婦岩を経て本殿に着く道を表参道といい、本殿から一願成就社を経て中腹の駐車場に戻る道を裏参道といいます。
松井佑一権禰宜は、「過去から現在に至るまで、各方面で評価される多くのモノやコトを生み出した東近江市の人々。その源流は、歴史や文化、伝統などの古いものを大切にしながら、新しいことにチャレンジする精神だったと思います。東近江市の一番の魅力は、今なお受け継がれる、そうした心ではないでしょうか。一方、東近江市は地域の宝物に恵まれ過ぎ、その素晴らしさが当たり前のようになっていないかと危ぶんでもいます。今一度、豊かな自然や奥深い歴史、数々の名産品といった地域の宝物に目を向けてください。自慢すべきもの、誇るべきものが身近にあふれています。実は、この阿賀神社を『太郎坊さん』との愛称で呼んでいただいていることは、私たち神社の関係者にとって大きな自慢なのです。愛称で呼ばれるほど、皆さんと距離が近い証だと思っています。これからも、お願い事はもちろんですが、願いがかなった報告のお参りやお礼のお参りにも、お出でください。うれしい報告は、きっと神様もお喜びになります」と話されます。