笑顔を届ける発明家 建部のエジソン 冨田 彦一さん(建部南町)
[2020年12月10日]
ID:12504
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水墨画、似顔絵、書、からくりおもちゃ、ロボット……
ユーモアあふれる多彩な創作活動を行っている冨田彦一さん。
90歳を超えても創作意欲は衰えることを知りません。
【冨田さんの作品】
小さい頃から手先が器用だった冨田さんは、ものづくりが得意でした。
通信兵として戦争に参加した経験を生かし、戦後は、地域の人のためにさまざまなものを制作し、1952年(昭和27年)には、エンジン付き農業用運搬車を発明しました。「バタバタ」と音をさせながら走行することから、「バタバタ」の愛称で親しまれ、地域住民のくらしを支えました。
【エンジン付き農業用運搬車「バタバタ」】
60歳からは絵画を始め、プロの先生に師事した水墨画は、全国コンクールの賞を受賞しました。
また、まちづくり活動の一環として、建部南町の交差点付近に自作の交通安全啓発ロボットや似顔絵の看板を設置したり、町内の住所看板を作ったりとさまざまな活動にも取り組まれています。
現在は、前述のロボットを風力で動かすことを目標として活動している冨田さん。
「自分の作品を見て、子どもや多くの人が楽しんでもらえると嬉しいです。子どもたちから『面白かった』といった感想を聞くことが一番の楽しみです」と冨田さんは笑顔で話します。