2018第14回(平成30年度) 14th |
東近江市美術展覧会 An art exhibition |
入賞作品集 A work of selected arts |
写真部門 審査員 :溝縁 ひろし
<総評>
会場に並べられた作品群。作者のこだわりが感じられる、内容あるものばかりでした。審査する中で目につく写真は構図、明暗、動きなど適確なシャッターチャンスでとらえ、よく考えて仕上げられた力作がたくさんありました。
市展賞
【命 題】凛として
【住 所】蒲生郡日野町
【氏 名】谷口 忠臣
【特別賞】東近江市芸術文化祭実行委員会委員長賞
【講 評】モノトーン仕上げで手前のシルエット姿の女性が精神統一する一瞬、緊張感が伝わります。両面半分の雪景色は、静の効果があり、矢の先まで集中力が伝わるいい作品です。
特選
【命 題】橋梁を走る只見線
【住 所】東近江市
【氏 名】小梶 富士雄
【特別賞】産経新聞社賞
【講 評】雄大な内容の写真です。これだけの霧と出会うのも少ないチャンスだと思います。列車の通過を計算しているとはいえベストタイミングで切りとってます。映り込みもいいですね。
特選
【命 題】雨中熱演
【住 所】東近江市
【氏 名】南部 輝子
【特別賞】報知写真新聞社賞
【講 評】若者たちの祭へのいきごみ、それが迫力となり、活力ある写真に仕上がってます。よく見ると雨しぶきの中、演者と一体にとけこむ作者の熱意に脱帽です。
特選
【命 題】主役登場
【住 所】東近江市
【氏 名】高田 徳一
【特別賞】FMひがしおうみ賞
【講 評】ハッピ姿の子どもと、とまどう母親、それを見ているギャラリーのほほえましい笑顔。少しブレで映った母親の様子が全体をまとめています。
特選
【命 題】歌舞伎の少年
【住 所】愛知郡愛荘町
【氏 名】鈴村 栄子
【特別賞】湖国とりびゅぬ社賞
【講 評】白化粧と隈取に気合いが感じられます。編み笠からの木洩れ日とキャッチライトに光る目線に演者の表情が輝いて見えます。
佳作
【命 題】奏
【住 所】東近江市
【氏 名】杉谷 眞人
【特別賞】―
【講 評】モノトーンでの表現が作品としての見せ方に効果的です。特に空の濃淡に動きと広がりが感じられます。題名の「奏」もいいですね。
佳作
【命 題】木上のひととき
【住 所】彦根市
【氏 名】小林 伊三夫
【特別賞】―
【講 評】木の枝でくつろぐネコたち、作者と話しているかのように愛着を見せる、それぞれの表情がうまく撮らえられています。
佳作
【命 題】家路急ぐ
【住 所】東近江市
【氏 名】湯淺 由美子
【特別賞】―
【講 評】写真の基本のひとつ、光と影が十二分に生かされた作品です。良い場所を選び、影の形とそれぞれの姿が絶妙のバランスで撮れた一瞬。スナップ写真の醍醐味です。
佳作
【命 題】白い風
【住 所】愛知郡愛荘町
【氏 名】青木 宏樹
【特別賞】―
【講 評】不思議な光景の写真です。肉眼では見えない光が自転車などとの組合せでおもしろさを感じます。とても新鮮味ある作品です。
佳作
【命 題】厳冬の虹
【住 所】東近江市
【氏 名】佐多 信義
【特別賞】―
【講 評】冬の厳しさがツララの長さで感じられます。そこに偶然光の綾で美しい虹ができる絶好のタイミング。予期せぬ出来事は写真作品としての厚みが生まれます。虹とツララのまじわる構図も印象的です。
佳作
【命 題】蓮
【住 所】東近江市
【氏 名】布施 繁子
【特別賞】―
【講 評】日常に身近なハス、見慣れているがゆえに作品づくりは難しいかも。ハスの成体をよく観察してシンプルに見せ背景もうまく処理した、いい組み写真です。
佳作
【命 題】その瞬間
【住 所】東近江市
【氏 名】古川 朋志
【特別賞】―
【講 評】モデルさんのポートレート作品はめずらしい。水滴が描いた放物線を早いシャッターでうまく静止させている。やわらかい表情のモデルさんの姿がバランスよく配置されています。